君をこの掌より大きな愛で包んであげる 優しさの中に厳しさを隠し味に君を愛す 喚いても泣き叫んでも 終わりはいつか誰のところにも来るのだから 空を見ながらでも話をしよう 時が二人を変えたなら いったい今の僕らに何ができるか 今更だけど僕なりに考えてみた あの頃より だいぶ大きくなった掌を見ながら時が満ちていく音を聴いていた。
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