詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
形ばっかりの夢を追いかけていた
あのころの僕と流してきた涙は強さになると信じていたのになぜだろう今の僕は強くなんかない
いつも、いつも僕を支えてくれてたあなたのやさしさに甘えてばかりいたら 見失ってた
だけれど君のせいじゃないんだ
だけれど自分のせいでもない気がする
それはなぜ?
逃げ道を走る 僕を止めてくれないか?
もう愛する人から逃げるなんてしたくない
声をひそめたから
悲しみは加速していく
次々に日々のページをめくっていって
最後にたどり着いた終わりのページに
カッコばかりの弱い強さを見せたくはない!
レディゴー!
あなたと ふたりきり
レディゴー!
あなたは 隠りっきり
僕の胸の中に
今
突然に始まり終わる
物語
悲しくなって途端に
表紙を閉じ遠い未来で人生図書館の一番奥の本棚にしまう
あなたと過ごした三年間分の悲しい感覚 胸をつらぬく
日々を飾る 家に閉じこもる
あなたと過ごしてきた日々を抱きしめる
失ったもの なくしたものを
けっして過去の闇に葬り消さないで ああ
犬は散歩に自分で出かける
おばさんはローラースケートで道を駆け抜け 並木を追い越して買い物にでる
小鳥たちからたまごが生まれるよ
そんなふざけた
有り得ない夢の中で
ずっといたかった
会いたかった 君に
今もそう思ってるけど
君はどうそのことについてどう感じるの?
答は今も闇の中
憂うつな森の中
その奥の又奥に
あるのに あるのに…
走りまくっても 腕を伸ばしても近くにも遠くにもなくて僕はひとり捜し損だ
そう皮肉る 過去からの帰り道
異次元空間トンネルをくぐって
2008年つまり現代(いま)に戻る
そんな夢見てたんだよ
君に会うまでは
ずっと僕は狂っていた
人でした。
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