詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
ある日僕が生まれて
暮らしてきた時から 今まで
ずっと変わらない
この街でまた今日も
この街には雨も降るしときどき笑顔をなくす人も見かけるよ
変わらないからこその幸せと
変わっていくことで
新しい気持ちで
始められる明日
たくさんの今日を人は暮らし今日もどっかで人はその人なりに悩み苦しみあえいでる
涙をのんで笑顔を代わりに浮かべたいのに
いつもなぜだか無理をしてまでも浮かべたのに笑顔はぎこちないまま
蹴り飛ばしたはずの不安はいつも空を切る
チクショウなんていいながら公園のブランコに座り
目だたない日陰に生えた雑草に自分の姿を映してた
投影するように
透写するように
心から透けた視界の中でふたつの目玉を転がしながら
その景色だけくりぬいたみたいに
ずっと凝視していた 休日は日曜日
気が付けばいつも大人を嫌って
それでも時の流れには逆らえるわけもなく
子供のままではいられない僕も
いつしか大人になってそれでもその証さえ
何ひとつとして持つことをこばんだ
悪あがきをするように僕は心までは大人にはなりたくはなかった
なれなかったというよりもなりたくなかったんだ
今 この街で今がなんの季節かを問う僕は風にたずねる
返事なんて返らないことわかりきってるけど
いちおうはきいてみる
胸をしめつけるこのせつなさに
また今日も僕は寄りかかって
ぼろくそにされてる
勝てもしないのに殴りかかるけれど
このほほの痛みは痣となるけれど
それでもいつかは消えてなくなるんだよ
見上げれば青い空が今は見えても
いつかいつかは僕もこの雑草のように
時を重ねれば
誰もが時を重ね
雑草と共に僕も年をとりいつかは跡形もなく土の中へと還るだけさ
まるでふるさとへ帰る気分で還るのさ
時代によって話題も変わる そして僕も。
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