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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2546] 種蒔き花を咲かす日々
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


昨日の花が種となり今日の花を咲かし
今日の花が種となり明日の花を咲かす

くり返すその営みの中でまた今日も
おなじ連鎖を繰り返しながら旅に出る

明日からまたその先の明日へとゆるやかに
のんびりと進むのさ
いつだって進むのさ

僕は進むのさ
種を蒔き 花を咲かす日々を歩いてく

時の車は すこしさび付いた車輪は進むんだ
あの日は子供だった立場の人も今は大人で
煙った潜在意識の中にあるきりの奥へと消えた幸せの在処
今もここにあるのだろう

人生はやがて物語となる
ある日の出来事が時の果てで伝説となるように
決めゼリフをつぶやきながら
最果てを目指しながら今をゆくんだよ
後ぐらい事があってものんびりペースを崩すことなくゆくよ
ゆくよ

時を超えて逢いたいな
逢いたいな
逢いたいな
トラッシュバックする
光の中で ああ
光の中に見えた

はかなき幻
主人公のいなくなった物語
この世界には決まったひとりの主人公なんていない
みんな主人公だから
家族のような他人のようなやすいつながりで 重なる二人
いつでも家族でも他人になるならば世界は広がるとじられた貝の中の世界
開けばあぶく飛び出す
その一つ一つにあるそれぞれの僕たち人間の物語

幸せすぎた人たちのバラード
ラブラブルース
罪の当て馬は無差別さ
人生のおまけに
おまけに
消耗品である一瞬の記憶をいつか消えるたくさんの記憶とともに抱きしめて
その心の仮面をそっと拭ったら

駆け出してく 僕の明日へ
僕と君の二人で 僕らの明日へ

あれだけ繰り返しても光らなかった
太陽がどうして今更黒光りするのだろう
あれだけ続けざまに繰り返したのに
太陽はどうして奴を選んだのでしょうか

いえてしまえない思いをぜんぶ追い抜きたいんだ!!!

2008/05/23 (Fri)

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