詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
心の奥底に鉛が沈んで
僕の明日を見えなくさせるから
僕はどうしようもないほど
不安になるのさ
不安になるのさ
言葉もこんな気持ちじゃ
なぜかな
いつもより弾まなくて
空気の抜けたボールのように地面でぐにゃっとつぶれた
一回も弾まずに
つぶれたままでボールはすぐに捨てられる
用済みとばかりに
川に流されるゴミみたいに再利用されるわけでもなく
どこへ流れてくかもわからないまま
環境を壊す
人が憎い みんながみんなそんな奴なんだと誤解されるのは腹が立つよね
人をやさしく憎めば確かにそこに愛が生まれるときもある
憎めば憎んだだけその人に対してのゆがんだ気持ちが刃となって突き刺さる
恋人のように
他人のように
家族のように
なりたいんだ
ふたりはあと何年かたった未来では
街一番のおしどり夫婦になれてっかな
ちいさく笑う君の
優しい声
部屋に響くけど
ジューサーの音で
あえなく消えたよ
それでもジューサーは回り続ける
誰かを憎むその心がやがて愛となるように僕はただそれだけを考えるの
夜も朝でも
間の昼間でも
いつでも何処いても
気持ちを重ね合わせて
よりすぐりの歌をうたうからさ
きいておくれ この歌を
これきり会えない
これきり話せない
君も僕もいないさ
気づいた時には片づいた後さ
全て終わった後で
鉛は胃液にでも溶けたかな
水蒸気になって
浮かんでどっか消えたらしいよ
今日は今日でサヨナラの鐘がさびしく鳴るよ
今だけは偽らないホントの僕でいられるから
ありがとうなんて言ってくれるな
迷惑なんて思わないから
いつでも帰っておいで懐かしいこの家へ
お前のふるさとへ
backトゥhome
当たり前な事きくな いつでも帰って来てよ元気な姿見せて僕の所へおいで。
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