ホーム > 詩人の部屋 > 甘味亭 真朱麻呂の部屋 > 全ての人を照らす光

甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2559] 全ての人を照らす光
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

全ての人を照らす光 僕の所にも降り注いで今日もつかの間のため息に濡れる
ちょっとの悲しみで負ける

けれど元気なふり
君は元気なふり
すべてうそ偽り
大丈夫なふりをするだけだった
走り抜けても何もない終わりが待つだけと
投げ出した後悔が今更走り抜けても…
気づくのが遅すぎた僕に明日に夢はない
未来の夢は望めない
愛も全て 僕にはもったいないのさ
だから光はあの日それたのかな
日陰すらない
ただ暗いだけの世界
ただ寂しいだけの空間

時代の大縄跳びは回す人が見えないくらい長くて
霧があるからホントのことさえ見えない
バラバラの羅列の並び
くり返す生き死にの果てには何が待つ?
僕は残念ながら知ることは出来ないけど けど!

ずるいうそにいつもホントは隠される
ホントを隠す悪い僕も結局は主犯で
捕まるはずだったのは僕だったのに
いえないまま
いえないまま来てしまったよ 此処まで
こんなとこまで
まだ道の途中だけど
人生は後半に入ります
それは今日から
ただ今から

すべてを照らす光も 僕だけは照らさないよ
闇に生きたいんだと
不覚にも願ってしまった
僕だけは闇に生きるしかなくなったから

それしかなければ
それだけを気に入る でもまた新しく
いいものがあれば人はそれを欲し古いものは捨てる

無限に続く悪循環の連鎖(ループ)の先で
答を待つのもおっくうと家に帰る
すべてを照らす光が僕だけ照らさないのを憎むように
気に入らないように
唾を吐き捨てたあの日は自分の幼さ映す鏡となって心に映る 昔の鏡に反射するようにいつでもそれを見れば後悔がおそう
今まで流してきた涙も笑顔も終わりの日にはすべて敵側に回り 過去の僕が年老いた僕を悲しみに押し込めるの
僕に容赦ない罵声を浴びせながら なぜだか泣きながら事を運ぶのです。

2008/05/24 (Sat)

前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -