詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
今日という1日はやがて過去を振り返る
明日のない僕に
終わりのドアのまえに立つ僕にとって宝物となる
たかが今日1日でも明日にとってみたらもう戻らない宝物のように いつでも終われば幻さ
歳を追うほどに愛は深まる
何ひとつ違わないはずの1日なのにな
いつでも違う一日らしい 信じられないけど
僕らはまえにまえに進んでまた進んでゆく
小さな思いを抱きしめて歩いてゆく誰かと
僕の足下には
見下ろせば
今まで積み重ねてきた日々が山になってる
その一番上に立つ僕はもう時間がないのさ
残された時間はもう少しもないんだ
崩れてく山は
やがて僕を闇に落とす
今までたくさんの日々に埋もれながら
生活してたのに
気づかなかったんだ
もうダメらしいんだ
時の山びこよ
声と若さを返してよって叫んだけど
跳ね返る声さえ今は返らない
ずっと返らないらしいんだ
もう!
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