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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2578] つよくなりたい
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

届いてほしいんだ
何年も抱いていた片方だけの思いが
届くことを何より願っていました
一日でも早くあなたの心にただまっすぐ 伝わる事願っていました
たとえその思いがあなたの心の中であなた自身が消してしまうような
気持ちでも
叶わぬ願いだからとはじめから頭ごなしに僕は決めつけたりしたくなかった

あなたの心をふるわすふいの悲しみに濡れる未来のあなたの瞳の潤みを乾かしたいだけ
涙を流すときにはそばにいて やさしい言葉でなぐさめたりしたい

自分の気持ちを偽らずに そのまま
ありのままの気持ちを伝えなくちゃ
明日は見えないままだから 僕らふたりのやけに短い夏は一度も海やプールに行かぬまま
暑苦しいだけで終わってしまうよ

さりげない気遣いが望んでる明日を開くのなら
僕は今まであなたにいったい何度愛をもらえたことでしょう
あなたにただ愛をもらいたいだけなのに だけなのに

そんな叶いもしないような願いばかり
今まで抱えてきてしまった過ちに光が
今射し込むのかな
僕の明日は輝きに満ちた日になるのかなぁ
まだ今はなにも明日にならなければわからないけれど
ただこれだけ
ただこれだけはいえるんだよ
あなたしか僕のこの瞳には映らない 見えないんだ

好きになってしまったから…
忘れる事なんて出来るわけもないよ…
心のゆとりさえとれない日々
ただ愛してるただ愛してる
何度も繰り返すけどあなたには念じてみるだけじゃ届かないから
せめてこの気持ちを言葉にしなくちゃね
永遠の気持ちにしかとどまらない とどまらないよね
わかってはいるんだよ
そう
わかってはいるだけに
こわくていえなくて
踏み出せる勇気もおくに引っ込む
だから立ち止まり口ごもる君の前
不思議そうなあなたの顔をあとにまた走り去る僕 弱い僕を卒業して強くなりたい。

2008/05/27 (Tue)

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