詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
残させてほしい 僕の記憶の中に
どうせこの先も
粗末な記憶しか残らないから
大した記憶はね残らないから
せめて 君を愛した愛のしるしを残させてほしい 残させてほしいのは君のことさ
君のことだよ
どれだけ記憶から薄れていっても どれほど遠い過去になっても忘れられないくらい君を愛したから 愛せたから
どれほどの覚悟で君を愛していたのかはわざと言わない
僕の口は真実を語ろうとしないから
君にはずいぶん逆らってきたけど自分には逆らえない
最後までかってな僕を許さないで
それがプライド
変わりすぎた僕の心は唯一無二の気持ちをずっと抱えて生きてく
これからも近づいてきた人をこころよく受け入れるも傷つけてしまう
この鋭いトゲで
手当たり次第
自分では気づかないあいだに無意識に
君ほど自分をころしてまで愛した人は例にない
これまでいないよ
だから忘れられないのもそのせいかもな
勝手なことばかり並べ立てて
含み笑いをする幸せな僕はけっきょく最後まで君に助けられっぱなしだったね
つけ込んでるわけじゃないなんとなく頼りたいだけ
信じて これだけは 不器用すぎる僕でもうそだけはつかなかった
これもねプライドとして
人はいつでもその背中に寄りかかる手頃な壁や腰かけるいすを探してる 僕も安易な気持ちなんかではなくて
僕には君だけだったのに
君しかいなかったのに
悲しみが胸をつらぬく
さびしさがおそう夜は
心がひどく痛いよ こんな夜には特に
締め付けられてるみたいに
からだの中がむずがゆくて
いくら掻いてもかゆみはおさまらない
恋の傷跡がかさぶたに変わるまで
僕は悲しいまま
日々を過ごす 闇の中
一人たたずむさあ
限界まで伸ばした手さえ届かない
引きちぎれるくらい伸ばしてももう君は思い出の中でしか会えないひと
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