詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
すこしずつ時が経つにつれてさ
僕が伝えた愛の言葉が薄れてく 色あせるように
そんな気がしてこわくなったよ ひどく
歳をとるたびになんだか悲しみが増してきます
心の奥にできたわだかまりの沼がふつふつ煮えたぎるように
みるからに熱そうに泡を吐き出しながら心を焼くんだよ
悲しみだとか喜びだとかに人は時間を使うなら
なにをいちばん楽しかったと最後の日には思うかな
その日がきても僕ならたくさんありすぎて決められないな
だからすべて一つ一つ時間が許す限り思い出すよ
途中で意識がなくなりすべて思い出せなくてもあの世で思い出すから 残りの記憶はすべてすべて思い出すよ
トゲトゲした思いよ
空を突き抜け 大気圏をかるく超えて
すべての答を出せないまま終わっても
僕は泣かないから
もう
僕は涙を見せない
笑うよ
そのために使う時間さ
最後だから
最後の時だから
あっという間に
もうすぐで
言葉さえ吐けなくなり
歌声は途切れ
まぶたはかたく閉じられ
永久に開かなくなる
誰にも開けなくなる
いつの日か
いつの日にか
僕にもそんな日が来ることをおそれるも今が笑えればいいなんてつじつまを狂わす
失言を吐く
失言発表会にて。
真夜中の窓から見える残念にも半分に割られた三日月を眺めながら
ただ静かに終わりの日に僕はきっと目を閉じる
今は伏せても夢からさめてまた現実にかえれる
となれば現実は唯一僕に幸せを見せる光へと続く明日と今をつなぐ 奇跡さえ呼びこむ希望への出口なんだろうな
ほんとの終わりがくるまでは
夢から現実への出口は開く
その出口が開かなくなるまで生きたいんだ
なるべく長生きしたいんだ 誰かの分まで
親の分まで
僕はこの世に完全に未練がなくなるまで生きてたいから!!
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