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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2637] いわゆるバラード
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


誰かに伝えたいこの思いは誰に伝えればいいかな
誰に伝えるためにいつか抱いた思いなのかなあ

そして僕はこの苦し紛れみたいな嘘ですべてを固める
都合のいいほうへいつでも持っていこうとするずるい僕

かならず会いに行くよ
きっと思い出もそこにあるから
いつか見失った幸せも
たぶんぜったいそこにあるから

消えそうな
消えそうな灯火が
息を吹き返したみたいにまたともる日を
僕は待ちわびている
何年でも何万年でも
この命つきても
終わりはないから

この歌はどんな歌にしようと書いたんだろう
歌の本質や僕自身にまで世界を飛び出して現実の画面ぶち壊して話しかける
僕が僕に
ねえ 教えて
君なら僕だからわかるだろう
でも僕がわからないからわからないかな
君も僕だから 君も僕でしかないから

いわゆるバラード 奏でてみる
いわゆるバラード ってやつを

今 今 今 今、
歌をうたう
君に
君だけに 僕しか歌えないうたを

それが僕の生きる証
それが僕の生きた痕跡(あと)

たったひとつのこの世界と僕の命をつなぐしるしさ

限りなく広がってゆく空よ
どこまでも青くどこまでも永遠であれ
そうして世界はいつか輝く
その時を待ってるんだな 僕と同じ様に

いわゆるバラードをうたいつなぎながら
よくいうワールドでうたいつなぐだろう

明日も 明後日も
変わらず このまま
そのままを保ちながら
生きる 生きてく
変わらず このまま
そのままを噛みしめて

僕をとりまく 不安よ希望に変われ
明日をずっと照らし続ける光となれ
終わりの日になるまで その瞬間まで
意識が途切れるまで
歌よ続け 歌よ響け

命をふるわせながら
僕よ がんばってね。

2008/06/29 (Sun)

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