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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2671] heat
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


広がってゆくこの街の熟知したなりのテリトリー
僕だけの秘密の場所
その一つをきみだけには教えてもいい
きみが誰にもいわないならね

さっきまでそこで生きてた命もあっという間に時間がかき消す
遠ざかる昨日の影を追いかけながら
走っていたあの日の僕

元少年の夢ははかなく無残に終わるのか
こんな形で誰かに先をこされたようなほろ苦さを抱いたまま

雨はじきに降るよ
もう少しすれば
もしかしたら
もう降ってたのかな
ただ僕がただ僕が
気づかなかっただけで


未来は今だけは輝いて見えるね
でもいつかその未来にたどり着いたらそのむなしさを知る
今はたどり着かないからいいけれど

なんだか
なんだか
心が焦げ臭い
だからか
だからか
こんなに
胸が熱いのは。

2008/07/14 (Mon)

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