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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2682] 幻列島
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


数十ページで綴じられたノートのページをめくるように
僕の日々はただどこまでも過ぎ去るだけ
気が付いたらもうそのノートの切れ端の1日もやがて
最後のページにたどり着く
人生最後の1日を過ごす
なんて切ないのかな

夕暮れが映し出す
真っ赤な景色
幻みたいなキセツ
春は桜を咲かせて
夏は緑に茂り
秋になれば枯れ葉舞い散る

風に舞う枯れ葉のように切なく
最後の時はやがて誰にも訪れる
ラララ 世界もいつか終わる

夢から目覚めるように
唐突に おぼろげな意識のまんま
寝ぼけた眼から見る景色のように
現実か幻かわからぬまま

想いは幻列島に行き着くだけ
船をこぎ出せ 今すぐ
気持ちはいつだって真っ正面さ
オールを離すな 絶対に

幻列島に行き着くまでは
幻列島に行き着くまでは

まだ見ぬ三珠をこの目で拝むまでは
未知なる未来をこの目で確かめるまでは。

2008/07/19 (Sat)

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