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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2699] 命の点火代
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


姿無き明日
気がつけば幻
なぜか突き出した後腐れ
僕ら ほんとに
運命共同体かな

輝いた命の灯りが消える日を拝むまで
その瞬間が終われば真っ暗闇だけど
夜じゃなくても世界は静寂に落ちる

目に見えた世界は
目に見えてる世界は
ただ単に見えてただけの世界になる
過去の闇にすべて流れ去るから

命の点火代に火をつけた日も
そうして いつか
命の点火代に灯る火を消す火も

すべて帰る場所は同じ
闇の中
なんにもない闇の中さ

大丈夫
僕がいる
君の隣
一緒にいてあげる
だから
ゆこう
理想のお国へ

今はただはるかに何度も何度も撃ち込まれる弾丸みたいな明日をばしっと受け止めて
光を目指して上へ上へ向かい 点を目指して 生きよう
いつかほんとに星になるまで 君とふたりで

今は幸せに
笑い泣き怒りながら
ときに切なく
ときに馬鹿馬鹿しく

そんな毎日がとても今は好きだから

まだ終わらないで
僕らの日々よ。

2008/07/20 (Sun)

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