詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
今日も人の影に目立たないように紛れながら笑う
人並みにもまれながら悲しく空を見上げて息をする
芝生の上の虫や動物はいいななんて
その大変さも知らないのに僕は自由の意味も知らずにあこがれだけを抱きしめた
目に見えてるものだけが真実ならよかった
耳に聞こえる範囲だけの現実がよかったよ
どうして それなのに隠れた影はいつも僕らを傷つけるのか
この世界にもし神様がいるならいいたいことが山ほどある
人に同じ人を傷つける弱さを与えた神様が憎いよ そしてその弱さに刃向かえない不平等な力を与えた神様も憎い
人に上下間を与えた神様の意図が分からない 出しゃばるのはいつも目立ちたがり屋の支配者ぶったよくいる輩さ
そして人に身分を与えた神様はきっとそれほど考えたりはせずものの何分か何十分かで決めてしまったに違いない
無言のあなたはいつだって姿も見せずに心の中だけで輝いていてそれとも弘法も筆の誤りか 言い訳をいうなら神様だって完璧じゃないと返すつもりなのか
そうやって溢れかえる作りものの人たちがこの世界にのさばる
たとえばこの街
規模を小さくすれば
この交差点を右往左往する車の中でハンドル握るドライバーは命の重さやことの重大さを考えたことがあるのかなとふと思う
悲しいことなんだよ そんな事を思うってことはそんな事態が悪化してるという事なんだと
いま神様に誰かに
いまこの世界を生きてる人たちの前で叫びたい
素通りされても唾を吐かれても聞こえないふりされても
そんな事わかりきったことだ
腐った奴らの考えなど今に始まったわけじゃないから 世情も風刺も冷めてしまったよ
諮詢する思いが破裂する前にこのどうしようもない憎しみが殺意の刃に変わり誰かに向けられる前に何とかしてよ
あなたがこの世界の創造主ならそれも視野のうちだっただろ?まさか予想に反してたのか?
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