詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
君に恋をした
あれは春のことだった
あたたかな気持ちで目覚めるような心地よさ
身体を突き抜けてく風が僕をなでた
あの日君に伝えた気持ちはあたたかな春を感じさせる
綺麗な雪の結晶みたいな肉眼じゃわからない幸せを君はくれた
何もいわないでそっと渡したけど
それできっと正しかったと今ならいえるから
今じゃないと今じゃないとだめなことなんだ
だから聞いてちょっと聞いて 僕の話を
言葉や文字じゃ軽すぎるからちゃんと面と向かって話したいから
話の場を作れないか
電話越しささやく夜
愛してるは向かい合って
愛してるは向かい合って
大切なことはいつでも面と向かいいうべきだ
携帯のメールやいろんな手段がある時代に生まれてきた人はとても在る意味便利だけどかわいそうだ
そんなものに頼りきって向かい合って話す機会がなくなるんだ
嘘じゃないよ
でも僕らは染まらないから
たとえどれだけ時代が変わっていっても
変わるにつれ便利になってっても
いつの時も僕らは愛してるだってアナログに携帯で話すんじゃなくメールでもなく
同じ部屋
かすかなため息や独り言も聞こえてしまう距離で目を見て話すよ
愛してる 愛してる
繰り返す愛の言葉
愛はいつまでもずっと古いままさ
2011年がきてテレビがデジタルになっても
目に映る世界や心を通して映し出される答に変容なんてくることはないんだ
愛はアナログのまま続いてく 続いてく
君の愛はいまどき古いとからかわれてももはや右から左さ
愛はデジタル化なんかには影響されやしない
ずっと昔から…
ロングアゴー
ロングアゴー
昔々の時代でも
今と何も
変わらないよ
だから僕は今日も君と隠し事なんかしないで
すべて偽りのない言葉で打ち明けるのさ
夜明けの訪れのような雲り一つない心が鮮やかに染まる。
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