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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2792] カラーバリエーション
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


いろんな色がこの街にあふれてるけど
どれひとつとしておなじ色はない 人もおなじさ

みんな みんな
違う色になる
君も僕もあなたも
違ってこそ素晴らしい
だけどおなじ人でもあるから不思議だね
それはまるで狸と狐の化かし合いみたいさ

意気地なしの夢
叶わなければ幻
色あせた油絵の
色のように
何十万年前に描かれた絵の色のように
後でなんていってたら叶うものも叶わないだろ

だから自分の色を輝かせて 人よりちょっと違う そしてちょっとおなじところもあったりして
どこかおなじで
どこか違うね
それが人というものなんだね
それが人の中に眠る素敵な色

自分だけのオリジナルカラーをもっと探しに行こう これからの長い時間の中で限りあるあまりのトキを費やしながら

僕の色 君の色

色染められ
色染めて
色褪せて消える

その繰り返しの中でまた色は生まれるから
古い色は消えても新しい色が増える限り消えない

それが永遠の色
永遠を色にした色
僕も永久の闇に消える色

誰かが消えたみたいに
僕も消えて
また生まれる色もある
煌めきながら

揺らめいて
涙こぼれ
夢が広がる

色よ 決まりある運命に負けるなかれ
輝け そして もっと広がっていけ 急速に進む時代のように
広がっていけ
ヒューマンカラーバリエーション

2008/08/23 (Sat)

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