詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
大切な誰か
いてほしくない誰か
いろんな人に囲まれて人は生きているね
だから憎しみや愛がそこに生まれるのも当然だよ
繰り返されてゆく日々の連鎖に疲れ果てた心がうなってる
誰かが残した記述読みあさるよりも
夕暮れの美しさに魅せられるほうが素敵だから
ただ当たり前な日常を積み重ねてゆくだろう
これからも変わらない流れに身をゆだねて
途切れ途切れの呼吸をする
繰り返しみる夢の中で誰かをふと思ったり現実にかえりたくなったりする僕はもはや現実で生きるべき人
人はなにかを失いながらもつかんでは消えるなにかを求めるのだろう
つかの間の安らぎに身をひたしたいために
また今日もどこかで誰かが誰かの存在を必要にしている 闇の中に一筋の光を見出すように
どんな深い思いも瞬間のうちにフッと消える
舞い降る雪が手のひらで溶けるように
すべての思いは宿り主を失えば
抜け殻だけが残るように
きっと君がまばたきするたびに悲しくなる 瞬間の闇の中で君は僕の視界から消えるから
ああ命を落としながら
限りあるさだめの中で
幸せに微笑み悲しみにたえる
また今日も願ってた
それでも僕はずっとあなたのためだけのだだの人間でいたいと
あなたの喜ぶ顔がもっと見たいから僕は世界中の誰よりもあなたを愛してるから
そんな毎日が僕を強くたくましくしてくれる
そんな希望が僕を孤独の闇から救い出してくれる
手招きして出口へと導いてくれる
そっとさりげない光で照らしながら
僕はあなただけの人間として今日も過ごしたい
それが僕の願いだからずっとそんな毎日が続くといいな それだけを願うよ
ひとつだけの願いを歌うだけで明日はひらけるのだから
気がつけばいつもそこにはなんの愛想もくれないけどとても懐かしい匂いがする明日が見えてる
今日限りのtomorrow。
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