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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2851] 君のため 僕のため
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


人と人との関係が絆をつくり
そこからはじまる何かがはじまる
何事も原材料がなければなにも生まれないさ
なにも知らない人に嘘でつくった話をしてごまかすように
本当は嘘なのにあたかも本当の事のように話すんだ

人と人が交じり合い
生きていく世界
これからも変わらない
世界の掟として
続いてゆく世界
これからも続いてゆく

人が人を愛すように
人が人を憎むように

人のために何かをすれば障害が出てくる
仕方ない

傷んだ孤独を
今 ぬぐい去って
明日を早く
見つけたいんだ

世の中の汚い泥の中にうずもれた光を見つけたいんだ

君のため 僕のため
繰り返すよ
わがままになって
時々光から目をそらしながら眠れもせず一夜明かす日もあるよ

やさしさに揺られながら 今夜は月が綺麗
やさしさに踊らされながら もてはやされた心

やさしさだけじゃ生きていけないな
それでも明日はある
僕には明日が見える

せっかくここまで引っ張ってきたのに
どうして君は誰のためにも生きたくないっていうのですか?

自分の身をかばうことも自分の為になるのに
早く逃げておいで
君の身は僕が守るから
危なっかしい君を守る
早くそのドア開けて
心完全に閉ざすまえに
心完全にこわれる前に

どうか他人のために生きられないなら
生きる理由がないなら
僕を生きる理由にして
自分が生きてることをもっと誇りにして
そしたら心は晴れるのだから

少しずつ強くなってゆこう
少しずつ闇に立ち向かってゆこう
一人にだけはしないからね
少しずつふたりに慣れてゆこう

君のため 僕のため

また僕も君のために生きてるよ
ずっと昔からそのつもりでいたよ
これからもそのつもりでいるよ。

2008/09/03 (Wed)

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