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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2880] 愛の片結び
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


君に愛されるために
僕は生まれた
そしてここに生きてる
君も愛されるたびに
僕に抱かれる
そして生きてる意味を

知るのです

愛を語る事よりも
ただ本能のままに流れて 愛の川面にただよう藻のようにふたり泳ごう

長い長いキスをして
深い深い夜に揺られ
僕らこのままどこまでも
月の小舟に乗って行く
あの惑星まで
ロマンだけ鞄に詰め込んで

君に愛されるたびに
僕は涙を流す
だっていつか途絶えてしまうから
永久の命なら良かった
離れるたび気づく
無駄な時間費やすたび涙

些細なことですれ違うふたりはドラマのように一度はほどけ掛けた心の紐を結び直す
そのままほどけていかないように
少し無理矢理でも
愛の片結び
チョウチョ結びや
リボン結びじゃ
駄目だよ

だから
心と心 片結び
愛の片結びしよう

今 いつかこのまま行けば終わる時を歩いているとしても
ふたり 笑う
永遠のない世界で何故か互いの命を尊びあう

その意味を痛いくらい

僕ら知ってるから

痛みも安らぎもすべてが光りとなれ

愛よ死なないで
何度も息を吹き返して
驚かせてみて
この僕を そのための
片結びだから

そうした意味をはっきりさせて。

2008/09/09 (Tue)

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