君とはじめて会ったのもこの高台の丘でした 長い坂道で自転車を転がしながら二人並んで歩いていた思い出の中の二人 笑ってたね 春を夢見る春の花のように 僕らは幾つになっても夢を捨てたくないから きっと君は春の花だったんだね はじまりを気にして 終わりを避けるようにして 寒い冬が終わって僕からゆっくり君は離れてった 春を夢見る春の花のように。
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