詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
そしてすべてが星となるまで
すべての思い出が過去となるまで
遠ざかってく日々のむこうで
僕を待ちわびながら手を振る人がいるよ
それが君だってことくらい 僕はわかったよ
何十年ものあいだずっといえなかった思いなのに 今さらどう伝えようか
どう話を切り出そうか
迷いながら 揺れながら 悩みながら
日々は重たい鉛を背負って歩くように気だるく続く 死のむこう側まで
人生最期の日に光をみる日は晴れてるのか 曇りなのか 雨なのか
気になるけど今はわからない
そしてすべてが星となるまで 僕らは大切なことや本当に知りたいこと知りたいこともわからないまま
そしてすべてが星となっても僕はなにもわからない
生きてる意味も
生きてた意味も
重要なことは何一つ曇ったままではっきりしない視界にはいつも雨が降り続くだけ
雨が降り注ぐだけ
そのスコールの壁にはばまれて
時代の雨に降られて
そのむこうで僕を呼ぶもうひとりの僕に笑いかけて
涙の雨に降られて
ああすべてが星となるまで
すべてがすべてが真っ白く染まるまで
僕は生きるよ
僕は死なない
どれだけすべてに嫌われても
僕は生きるよ
僕は死ねない
明日のむこうで僕を待つ光が見える
信じていいよね…?
あたたかい血の通ったからだ風の中でこんなに大地を感じて
いつか、もしすべての意味を知るようなことがあったとき僕の存在した影はどこまで世界にのびるかなぁ
そしてすべてが星となるまで
そしてすべてが雨に流されるまで
サヨナラの言葉はいわないでおくよ
愛してる 愛してる
今いえるのはこれだけ これだけさ
でも、いつか
心を濡らすほどの
愛をあげたい
愛をあげたいよ
ああ約束するよ
約束するよ 君に。
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