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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2932] 答はいつも闇のなか
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕ら皆死ぬときはひとり
淋しい夜を分かち合って
理解し合って

更けるは ふたたびひとりの夜

そして風のように風のように 吹き抜けてくときの中で

闇がまたさらに深く濃くなるの

ああ
誰もがひとり

私は
ひとり ひとり…

星のない夜空のように退屈で見応えのない人生の中で

なにかを探す旅

歩くは光か闇か
はたまた影か

僕は 迷う 悩む
向かうべきはどちらなのか どこなのか
なぜこうも生きることに前向きでいられるのか
冷静にいられるのか

知りたい
知れない
私は だあれ?
私は 何者?

知らない
知らない
みんな口をそろえ
空は無口なまま

僕は なにもわからない
答は今もって闇の中
闇の中

どう生きりゃいい?
なにをしるべに
なにを生きがいにして

答はいつも闇のなか

悲しいほど真実を知りたい脳裏はブラック 視界はこんなにもクリアーなのに。

2008/09/17 (Wed)

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