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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3008] ホントウのしあわせ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][得票][編集]

どんなに貧しくたって
家庭苦しくたって
それが幸せと笑う人もいる
金にまみれて裕福で何不自由なく暮らせることが幸せというならば 僕はごく一部の人がそういう暮らしをおくるんじゃなくみんながみんなおなじだけ裕福なら文句ないけど
そうじゃないなら願い下げさ
そういう僕も一般論を並べ立てるだけ並べ立てておいてなにも言えないなにもできない
言葉につまるよ
足がふるえるよ

本当の幸せって考えれば考えるだけ難しくなるのが本筋だけど
かんたんだと笑う人もいるね
そういう人はきまってふつうに暮らせることが幸せというよ

ふつうの幸せってなに?
ふつうに毎日生きれるのがいいのかい
僕は少し考えてみた
答は今もでないけど
もうけたあの時間が無意味なんて思わない
むしろ大切だったよ

ふつうの幸せは ふつうとしかいえないけど その意味でのふつうとは何かが少しちがうし人によってもちがうかも

だから その人が思い描く幸せな生活 まだわからないイメージだけの未来の暮らしの中のささいな幸せ
いろんな人の目からや心をとおして見えるものが本当の幸せ
たとえ誰かが金にうもれた生活を本当の幸せと思っていても
すぐ隣ではその人の三分の一にも満たない環境と財力でもけっして一般的には恵まれてない生活でも満足できる心をもった人にこそふさわしい幸せ
それが本当の本当の意味での本当の幸せなのかもしれない
いえるのはただ幸せの形にはさだめられた形なんてなく それぞれの人の思いによって変わるって事
それぞれが心のキャンバスに描く幸せ
そしてその幸せに付ける色 鮮やかじゃなくてもどれも素敵さ

ある人は少し鮮やかに塗った人から見れば淋しい幸せの色かもしれないけど
それはその人から見れば鮮やかに塗った人のほうが派手に見えるよ
その幸せの前ではお金などゴミに以下さ 気づけ今すぐ!

2008/10/25 (Sat)

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