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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[301] フリータイム
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

自由すぎる僕たちは
大空へ羽ばたく翼さえないまま
夜の暗闇の中
迷ってしまって
いつの間にか迷子のように
宛もなくさまようばかりの毎日をどうにかこうにかやり過ごしてきた

今に始まったことじゃないんだと
正直言って毎日を暮らしてくのに利便さを考えたら話し相手や彼女なんて必要ないと思う
僕にとっては邪魔なだけさ
別に孤独な自分を演じてるわけでもないけれど
ただ一人が僕には合ってるらしいから

それぞれの道を行く
旅路は
きっと長く果てしない道のりになる
初めは嫌々着ていた学生服も今ではいつも着ている普段着よりも愛着が湧いて
いつの間にか脱いでしまうことが
少しだけ寂しく思えた
卒業を迎えた春

間の抜けたアホ面で母校を後にする
卒業証書の入った筒を抱えながら
家までの道のりを自転車を走らせ
めずらしく真っ直ぐに帰っていった。

2007/01/17 (Wed)

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