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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3018] ふたつの星
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

悲しいくらい時が過ぎて すべての日々が過去になってもうこれからの日々残り少なくなる
ボクらしわくちゃなお年寄りになっても
変わらない愛と心でずっとずっとお互いを名前で呼ぶのさ
そういつまでも 幼いころとおなじように

恥ずかしくなんかないよ
それが二人のたしかな愛のあかし
ずっと心の中で光り輝くふたつの星
永久に消えない絶えず輝き続ける星

色や光りかたは違ってもきっと二人は重なりあえる
そう信じた日々
この愛を誓った瞬間から二人なら大丈夫と思ったんだ

心を静かにして 落ち着き払って
波を立てず
荒れ狂う未来のざわめきや 森の静けさ
清い水の流れる川
綺麗な山々 さえずる鳥たち
そんな場所で二人
老後を暮らせたら
そんな遠い話を交わすまだ若い二人は描いていました

そして愛はボクをまた呼ぶのさ 君の声を聞くたび何故か胸が熱く高鳴って
命がふるえるよ

いつか否が応でも別れるとわかっていても
人は愛し合い二人でいられる限りある時を笑顔で満たして
涙で濡らすのさ
それはばかだからじゃなくきっときっと愛の素晴らしさ 愛される喜び愛す喜び知っているから
人は人を愛すのさ

出逢いをはたした時からずっとわかっていた
だけどボクも君だってきっときっと愛し合うことの素晴らしさをわかっていたからこそ二人になって
この手を重ねた
星になって昇るまでずっと一緒に居ようと誓った
それがすべて嘘ならばボクも君もこんなに本気で涙流したり笑顔ぶつけ合って
人同士 思いあったり毎日目に余るほどキスしたりしないだろ

だから 本物は続いてゆく
ふたつ星 輝いて
この胸の中の宇宙(そら)で
永遠にそのふたつの命を輝かせて

いつか永眠(ねむ)れるならばそれほど幸せな事はないのだから
笑いあい泣きあう
そんな毎日がボクは悔しいほど悲しいけれど大好きだ。

2008/10/26 (Sun)

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