詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
悪いことだとは
わかってるのに
やってしまうのは
わかってはいないという証拠だ
理屈や言い訳でいつも正当化してる
こんな僕は
悪魔のささやきに
簡単に乗せられて
悪魔の口車に
いとも簡単に乗せられて
気づいたとき
とんでもないことをしてしまった愚かさを嘆くしか…
手首に残る
真新しい傷跡
寂しさや不満の証拠だと人はいう
痛みや怖さを超えた悲しみが僕にささやいてくる
それを僕は悪い悪魔とよんでる
そして今夜も悪魔がささやいてくる
耳を貸すもんかと
耳をふさぐけれど
いつも誘惑に負けてしまう
微妙な心を持った
少年の心の闇
吐き出す場もなく
気づけば
傷の上に傷ををまた一つ増やしていた。
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