詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
いくら片づけてもなにくわぬ顔でやってくる明日
ボクはもう心底嫌になる
ため息ばかりついてた長い今日がやっと終わっても
また明日の不安がボクを安らがせない
なぜボクはそれでも生きたいと思うのか
自分でもそのこたえは今でもわからないまま
とうとう大人の扉ひらいてしまったよ
ばかみたいに夢みてた叶える気さえないのに これじゃ夢み損さ
夕陽が落ちて窓に夕闇がせまってきてもボクは気づかないままうつむいてる
そしてやがて夜になって閉めきられた窓の外はるか遠くの星が輝いてもつかめない距離にある星なら意味はないよとボクはいつもの調子で心の窓さえ閉めた
夢みることを永久に忘れてしまったように
若年寄りの日々は早くも架橋に下る
明日こそはとみんな言うけれど
そんないつになるかわからない夢を追うくらいなら
自分のこのばかさに見合った場所を選んで少しの稼ぎと少しのせつなさ抱えよう
遠くからは小さく見えて近づくたび大きくなる遠くででっかく輝く星より近くで小さく輝くありふれた生活をつかむよ
そんな未来もまたいいじゃないか
決して悪くはない
見方を変えれば
標準的な幸せのカタチ
そうは思いませんか…?
涙はその分身勝手に流れるけど仕方ないさ
そう自分にいつまでも語りかけて
せつなさがつくる傷をつかの間の気休めで癒やす
金のあめ玉 舐める
すぐに飽きて溶けて消えるけど
それもまた仕方ない 仕方ない事だよ
何度も繰り返す
ボクが今居る場所はどれだけ金を積まれて願われても誰も行きたがらない
せつなさの深海さ
かなしさの水底さ
ただ自分のキモチだけがよけいなほどあふれて沈んだまま遠くから水を通してゆがんだ月を眺める魚のように光にも届かない場所でずっと泣き続けて
心の奥底で真実の底辺を味わう
現実という苦しみにひたすらあえぐ。
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