詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
生まれてはじめてありがとうをもらった人は誰だろう?
そもそもちゃんとまとまった今の人たちが話してる言葉をはじめて話した人たちは誰と誰?
きっとその人たちは心の中で何かを感じたんでしょう
なんせはじめての事だからどきまぎしたのかな
そんな言葉の表現さえまだつくられてなかったからどきまぎはするけどなんの言葉もいえずに黙ったまま喜んだのかな
それが うれしいっていう感情のはじまり
起源だよ
事の起こりはいつもそんな些細なことからで
ボクが生まれたあの日の奇跡も親たちが決めたからで終わらせたらつまらないだろ
だから夢をもたせるようなこたえでしぼんだ理屈をふくらませて人は想像という見えない世界をつくる
言葉をつくったように
確かになんらかの奇跡に近いものがあるんだ
それがなきゃ今のボクらは居ないよ
すべての事の起こりはなにかの理由や意味がある
けれどその前に言い知れない秘密があると思う
そんな世界にボクは今たくさんの不思議抱えて生きている
今も 明日もきっと
たくさんたくさん何気ない一日の中に隠れてる恥ずかしがり屋の秘密
生まれてはじめてをみつけたい
今日もたくさんたくさんみつけたから
明日もきっと今日以上にみつかるよ
たくさんの不思議
想像をはるかに超える輝きが心を包む
そんな夢をみていたい
せっかく生まれてきたのにただ生きていて楽しかっただけじゃ脳がないから
そんな輝きを自ら隠して忘れたころに教えてよ
ボクが見つけにゆくから
記憶も宛もない生まれてはじめての旅をする中で見つけにゆくから
見守ってて
地球の裏側でひそかに息づく次の世代を担う出番を待つ命に願ったよ
生まれてはじめて
何もかも 何もかも
生まれてはじめて
今日を生きるのも
思えばはじめてだ
毎日がそんな連続。
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