詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
僕にはあとどれくらいの時間が残ってる?
僕にはあとどれくらい命の期限が残されてる?
なんとなく何気なくつぎつぎに繰り出される日々を歩いてきたけど
限界はもしかして明日にもおとずれるのだろうか?
人は悲しいものですね
自分の事すらわからない
でもわかったらわかったでその日が来るのを人はどんな気持ちで待つのかを想像しちゃうから
やっぱり終わりは予感だけで断言できるほどの理解ができなくてよかったと思うのです
なんとなく何気なく終わりがやってきて
さり気なく何気なく
人はその終わりに荷物をまとめ身のまわりを片づける
そんな日だから終わりの形がいつまでも終わりのまま終わりらしい姿でいられるんでしょう
そんな思いをいつまでも持ち続ける心が永遠よりずっと果てしない尊さをそこに描くんだ
たとえばそれが雨上がりに咲く虹であっても
たとえばいつか誰かが何かの理由で枯らしてしまった鉢植えの花であっても
変わらず命は命のまま
絶え間なく「今」という一瞬の時の積み重ねのすべてを日々の記憶に刻みつけるように
命はやがて朽ち果ててもそれだけは永遠にこの世にあり続ける
それだけがゆいいつこの世の中で永遠とよべる「確かな永遠」でありそれは今この時やただ瞬間に過ぎゆく時間さえ人の心には悲しく映るように
またそれを仕方のないこと、だからこそ美しいというような諦めやや自分を納得させることで人はその悲しさをやり過ごしできた傷を隠すのです
それもまた限りある命だから成し得た「今」でありそれは確かなたったひとつの現実として人の心の中で回り続ける
うそのようなほんとの世界でさいごのあしあとを踏み残すまで
人はその瞬間その瞬間をさいごと決めず終わりがいつになろうとまたその予感を感じてもなにもいわず前へ前へと歩き続ける
なぜならまだその命は絶えず「生」をうったえ生き続けてるのだから。
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