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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3110] おわりはじまりまたおわり
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

長い今日が終わる
あんなに嫌がっていた1日も気がつけば終わる
そして明日がすぐにはじまる
まるで扉をあけるようにすこしの間(ま)をとって
夢からさめた現実の中に流れる時間が僕をいつもの場所にはこぶ

時計はいつも同じ速さで変わらない時刻を刻むのに
はやく感じたり
ゆっくり感じたり
こっちの都合や機嫌ではけっして思い通り進まない
そんな時計がたまに嫌いになってたまに大好きで
都合のよろしい僕らはなぜだかその時々の気持ちの違いで何をいってもはじまらない事にいらだちかくせず
何も言うはずがない時計に文句を言う
ただ決まった時間を時計は刻むだけなのに
おかしいよね おかしいよね
何がそうさせるのかな

何かが今日も変だなぁ
何かが今日もおかしいな
何が一体変なのかな

何かが終われば
あたりまえに何かがはじまる
今日が過ぎれば明日がやってくるように
仕方ないことと知ってても何か言わないではいられない
おさまらないこの気持ち 抱いたままじゃきつい

だから 今日も二言目にはぐちばかりつぶやく僕に気づいてしまうよ

おわり はじまり
また おわる
何があってもそれだけは変わらない
そうしてまためぐる今日を人は命つきるまで繰り返してゆくよ
何度でも何度でも

でもそれがきっと生きてる確かなあかし
たいへんな今を抱えてる自分に気づいたら暇をしてるよりきっと生きてる事を実感できる場に縛られていることは思えば幸せなものさ

確かに涙がでるほどつらい日もあるけど
それもまたさらなる一歩を踏み出すための輝きの種
いつかイメージしてる未来の花を咲かす大切な大切な種だから落とさぬように進め

悲しい事やつらい事はみんな感じることでみんな同じ事
でも自分しかわからない悩みのひとつやふたつ 誰かに聞いてもらいたい気持ちは痛感するよ。

2008/11/14 (Fri)

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