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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3112] ずっと友達 いつか恋人
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


悲しい出来事に遭うたび人は元気や笑顔をおもわず落としてしまう
さっきまでの威勢がうそみたいに張りつめた部屋の片隅で一夜を明かす
そんな日もあるよ
そんな日があるよ

いつも人は元気でいられるわけじゃなくて
やっぱり感情や気持ちにも裏表があるから
やさしい人もどんなにおだやかな人でも間違ったことは言うし
何かの拍子に血管がぶちきれるときもあるから
それはわからない
見た目じゃわからない

だから 信頼すると友達の元気出しなよって言葉もたまには耳障りに聞こえるほど
ブルーになって落ち込むときも無いはずはないだろう

みんな 心に悪魔が棲んでる
天使の出番を奪うずる賢い悪魔が棲んでる
だから悪魔に負けないで気持ちおだやかにして
落ち着いたらあやまりに行こう
さっき八つ当たりした事
またいつものように話したいし
またいつものようにお手てをつなぎたいから

ねぇ もう悪魔はいない 心にいるのは笑顔の天使だけ
いないいないばぁで跡形もなく消えました
だから 仲直りしましょう
だから 何万回でも謝るよ
それじゃ迷惑か…
なんて笑いあう

…友達の大切さ
…1人じゃない心強さ
…助け合う大事さ
…自分以外のぬくもり

そんなみえないキモチがはじめてみえた気がした
そんなみえないキモチをみたのはこの心の瞳だよ

ほら 友情の光の中でみんな笑ってる
そんなイメージ やっと描けたから
薄暗い部屋でまるくなる日々にまた逆戻りにならないように
友達の手をぎゅっとにぎって
「ずっと友達だからね…」
なんて言ったあとで
さり気なく
「いつか恋人どうしだ…」
と、小さくつぶやく

君が聞き返しても
とぼけたフリで
なんとなく君を
抱きしめた 夜…。

2008/11/14 (Fri)

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