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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[312] 甘い時間
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


つまらないことで食い違う僕ら
後で考えたらバカらしいほど
下らないことで苛ついていたことに気づいた

顔を赤らめながら
君は少し笑った
こちらを横目でなぞるようにして
僕の身勝手なキスを君は何もいわずに受け入れてくれた

最近良いことなんてとんとなかった
気だるい毎日を過ごしているには
今の重苦しい空気は場違いみたいで
時の流れに吸い込まれて
いつの日か
君と僕が二つに裂けてしまうから

今僕が君の大事な人であるには
これからもずっと君の大事な人でいるためには
そろそろいい加減
二人大人になって
素直になればいいと思う

背中合わせの毎日に
あの日の甘い時間を流し込むように
僕は今から君に謝りに会いに行く。

2007/01/18 (Thu)

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