ホーム > 詩人の部屋 > 甘味亭 真朱麻呂の部屋 > おかえりなさいが聞きたくて

甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3133] おかえりなさいが聞きたくて
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕は今日も帰る
君も帰るかな
人は誰も家に帰る
疲れた顔で
笑顔なくして
もしかしたら
うきうき気分で
スキップして帰るんだ
みんなみんなそれぞれの家に向かって今夜も帰るんだ

残業した人も
居残りした人も
呑みに行った父も

みんな帰れる時を待ってるよ
みんなみんな帰ったあとの大切な人の笑顔見たくて それだけをあかりに暗い道や人ごみあふれる駅をすり抜け進む

ただ、ただいまが言いたくて
おかえりなさいっていわれたらただいまを返したくて


おかえりなさいが聞きたくて
僕は君のぬくもりで包まれた愛が待つ家に飛び込むように帰るよ
月の光を懐中電灯代わりにして
しずかな駅や呑み屋からの道を歩いてく

ただいまって言えない日もある
おかえりなさいが聞けない日もある
それでも帰るのはやっぱりあなたに会いたいから
今夜も向かうは僕と君や子供たちが住むあかるい家

ひとつだけさ

いつも いつも
どんなに疲れてても
どんなに酔ってても
僕を迎え入れてくれる家だから幸せ
いつも いつも

どんなに疲れてても
どんなに酔ってても
帰りが遅くなっても怒らず心配してくれる家はここだけ

僕が帰るべき家はここだけ
僕が向かうべき場所は君がいるこの家だけ

だから
今夜も帰るよ
途中笑えなくても
ドアを開けたら
笑顔になれるから
それまで待ってて
なるべく早く帰る
なるべく走って帰る
だから待ってて

この僕を首長くして待つ君よ 子供たちよ
あかりつけて
食事もみんなで食べようとおなかペコペコなのに待っててくれるあなたたちのために歩かず行くよ

これから…
今から…
すぐに…
帰るから

ベリーベリーベリーベリーなはしゃぎ様で僕を待ってて

お父さん
ダンナさん帰るから♪

2008/11/16 (Sun)

前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -