詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
このさよならは永遠のさよならじゃない
でもいつの日かこのさよならが永遠になる日がくるよ
だけどその日がきても僕はさよならとは言わない
代わりにいうのさ
またね、とだけ
さよならの日がきたって笑ってやるんだ
またね、とだけ
つぶやけばきっときっと笑顔でさよならできるよ
しかしあなたがいない食卓はさびしいよ
あなたが一回も弱さをみせない日はなぜか泣きたくなる
それだけだけどそれだけでただそれだけに痛切だ
君は僕の命の源
だから行かないで どこへも行かないで お願い
ずっとそばにいて
僕をいつもの笑顔で包むように出迎えてくれ
またねって声がまた聞きたいから
またねって声は少しさみしいけれど
ふたりならばさみしさも半分ずつさ
僕も君もさみしいからおなじだね
だから笑ってさよなら
明日もずっとくたばる日までホントの涙はおあずけ
永遠にさよならする日までとっておこう
その日のための涙として
わかっててもさよならは悲しいものです
明日会えるのに…
心がはなれなくても夢の中で君に会えても
なんだか君の手が恋しくてこの手はさびしがってる
スカスカの心が白い涙を流す
ため息が宙を踊って揺らんで消えた
またねっていうさよならの言葉
それはまた明日ねっていう意味の明日会うための約束なのに
交わされた誓いさえ信じられなくてどうしてか泣いちゃうよ
まったく男らしくないな…
でも明日まで僕は待ち続けるよ
夢に揺られながら
言葉をつむぎながら花びらちぎって
だってまたねっていう言葉は完全なさよならじゃなくまた明日会おうねという小さな誓いの言葉さ
そうさ またねは明日につづく約束なんだから また明日会えると思えばなんにもさみしくないよ
ホントだよ…やっぱりうそだよ
行き交う思いはどっちなんだろう…決まらない…
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