詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
人の心にはいろんな花が咲いているもの
それは感情という花やいろいろあるんだ
君の心にはどんな花が咲いてるの? それはどんな形をしてどんな香りをはなつの?
その花は自分じゃ見えない
他人だけに見えてしまう花だから
本当の自分を他人に見せなくても無意識に他人の瞳に映してしまう
心の中にある本当の自分の姿を
意識しなくても無意識に出してしまう自分こそ真実だから
いいわけなどできない
他人は自分を映す鏡だから自分にとって一番やっかいな存在だ
暗い毎日にささやかな光をくれるのも他人さ
でも他人のあなたに恋をしたりして
また愛してるのにつかの間の憎しみを抱いたりもする
人間ってどこまでも不思議な生き物だ
だけどそれだけにすばらしい生き物だ
闇を抱えた心の裏にある光のように
悪意の裏の善意のようにきっと心に咲いてる花は汚い花ばかりじゃない
それは繰り返すものだから
どんな夜でも明けない夜はないように
きっと心におとずれた夜も明けていくよ
ときにはその鏡を叩き壊して鏡の向こうに行きたくなるけど
他人のつながりや集まりから逃げたくなるけど
もはや断ち切れない関係だから人間社会の交差点を毎日わたるしかないんだね
そう他人は自分を立証させる存在だから
他人がいるから自分を証明することができる
友達も家族ももとをたどれば他人の集まり
ただそのつながりを憎むばかりでは光は見えない
他人の瞳に自分の心が見えてるように僕の瞳にも他人の心が見えてるけど
瞳に映る自分より心に映る自分を信じるよ
そういうあなたがなぜか好きだから
ときには心をかすめた真実を見たくない日もあるけれど
心の中が読めることもまた人だからできることだからうまく使うよ
鏡はそのままで心に映る僕らや他人を壊さないように心になにが映ろうとも信じたい事だけを真実と見極めて偽りと分けるよ…
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