詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][得票][編集] |
たとえば君の丸顔が好きで
たとえばそんなおおげさな仕草も好きさ
僕はきりもなくばかのひとつおぼえみたいに何度も言うのさ
それはいつか消えてしまう命だから
せめて同じ時間を共有した証として愛する君の心に残したい
そして自分の心にも残したい
そうしてやがていままでの時間がろうそくを吹き消すようになくなるころ
僕は最後の最後もやっぱりこの言葉でしめる
でもいままでの好きの一言一言まとめるように言うのさ
いままでで一番
重くてもう二度と言えないから
僕はその言い終わるまでの何秒をかみしめるよ
そしていうんだ
君のすべてが僕は好きだよと
いままでもこれからも
ずっとずっと
この命つきても
僕は君を愛してる
永久にこの思いは変わらないから
君も死ぬからなんて言わないで永遠に憶えていて
この好きの気持ちとともにふたりの愛はいま永遠と約束されたから
笑っておくれ
僕も笑うから
笑っておくれ
いつか死んでしまうことが仕方ないなら
いまを大切にせっかく生まれたんだから
好きなだけ好きなだけ生きている時間を楽しむべきだ
だから笑っておくれ
笑っておくれ
少しでも
僕の分まで
笑いたくても笑えない人の分まで
そして君のためにも
笑ってごらん
さあ 自分にでもいい
笑顔を浮かべてよ
僕は君が好きだから。
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