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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3180] 記憶の若葉
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


だれかが過ごした人生という記憶の全てが
だれかにはくだらなくてももったいなくてもそんなのはあくまでも他人の見方や観点による考察で
それがその人には大切な大切な記憶なんだ

記憶に間違いも嘘もない
全てはその人が満足ならまぎれなく正しい記憶だよ
そう言えたら平和だね

まだ君の記憶は若葉だ
花は咲いてなんかいないぞ 花が枯れるには早すぎるぞ
まだまだ生きなければ 花は咲き続けるために咲くのさ
そしてステキな記憶残さねば
花として咲き終わるまで強い風に吹かれてもだれかに踏みつぶされても
君という若葉よ
ふわり風にのってステキな花となれ

そしてやがて若葉から君とふたり双葉になったりして
ふたりで愛の花を咲かそう

パッと咲いて 幸せの種をばらまいたら
ステキな笑顔の花を顔中いっぱいに咲かせよう

記憶の若葉がきれいな花を咲かす日を僕は首を長くして待ってる
記憶の若葉は夢という種をそのつぼみの中で壊れないように守る
それが記憶の若葉の仕事だよ
子供のために残す種を作ることもまたその花の仕事

記憶の若葉は言っている
謡うように言っている
なにが真実でも僕は若葉だから
若葉より青くはならない
若葉より強くはなれない

でも若葉なりに若葉は自分だけの人生という道をつくってゆくよ
若葉という己を信じて
若葉という世界中でたったひとつの名を踏み出す勇気というバネにして空たかく舞い上がるよ ぐんぐん宇宙をめざすように

なにに傷ついてもその傷さえ力にして
光を捨て去ることはないから
負けない
時々流れる涙は切ないけど
やっぱり記憶はまだ若葉だからね
花が咲いて枯れるまでがんばるよ
投げ出さないで
それが若葉である自分のつとめであり
若葉を通り越した僕という人間のつとめだから
歩みは止めない
僕は止まらない。

2008/11/25 (Tue)

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