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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3191] バタートースト
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


風のように君を包みたい
太陽みたいに照らしたい
君の手になり足にもなりたい
ふるえる心をあたためたい
この世界は悲しいことだらけだから
わずかな喜びでたえているだけさ
無理して笑ってる日もあるだろ
だから少しでも
だからちょっとでも
バターの上で溶けてパンに染み込んだ
バタートーストみたいに
僕は君というパンの上で溶けてひとつになるよ
重なって重なって
繋がって繋がって
へらでどこまでものばしていく バターを塗りたくる

君の心の中で溶けるように
僕はバターで君はトースト
こんがり切なさで焼けた少し焼けすぎた焦げた君
それでも美しく輝いてる
僕の心の一番真ん中でもうすぐ愛は本格的に僕を誘惑してくるよ
その誘惑に勝てる気がしない僕はニヤニヤしながら
そのときを待ってた

きれいな日々をさらに洗うように君は涙を流して笑ってくれる
夕暮れみたいにどこまでも優しい空
僕のすべてを今日も包んでる

凄腕の君がはなつ愛で
僕はもう今日だけでこんなに穴だらけ

まるでレンコンみたい
僕は笑って君にジョーダンを飛ばす
そんな時間が本当は一番貴重で大切なんだ

だからいつまでも忘れないでいよう
一瞬一瞬のときめき
1日1日のきらめき
1つ1つのイメージ

そのすべてはバターみたいにいつか溶けてしまうから
さあ わかったら
今すぐにでも
バターを塗るための愛を探せ 愛を探せ
バタートーストになれるよう
バターだけじゃ朝ご飯にはならない
やっぱりバターにはトーストがないとだめだ
僕には君がいなきゃだめなように
やっぱりバターにはトーストと昔から決まってんだ

君が笑うから僕も笑える
そんな小さいようで果てしなく深い奇跡を今抱きしめて
僕はまたここから君を愛してく
新しい今日の訪れと共に生まれ変わった僕で愛します。

2008/11/28 (Fri)

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