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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3192] 恋愛スナイパー
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

君がおもむろに放ったこの胸をつらぬくウィンクの弾丸が僕の放つ想いとぶつかって
僕は本気になる
君はお遊びでも

いつか相思相愛になれるといいな
君が放つ弾丸が本気の想いならすでに二人は恋人同士なのに
うまくいかない
やたらイラだつよ
悪戯な天使の羽根の中にひそめた悪魔の翼
悪戯な笑顔の裏に隠した欲望とうまい話で僕を丸め込む
どうしてそんな危険な人ばかり好きになってしまう
恋は摩訶不思議

『好きだよ』という想いを銃口に込めて
君のハート撃ち抜くよ
いつまでも君からの返事を待つだけじゃ期待は出来なさそうだから
何度でも何回でも気持ちを君にむけて撃ち放つ

僕は悲しい恋愛スナイパー
たとえ君の心をかたむけられなくても撃ち続ける
少しでも君の気持ちが揺れるだけでもいい
君が僕を見てくれるなら
君が僕をその瞳の中に認めてくれるだけで僕は幸せだから

今日も心目当てにして撃つだけじゃなくて
君が僕の事少しだけでも相手にしてくれるよう精いっぱい目いっぱいつとめている
正々堂々 威風堂々
いつでもふられること覚悟して腹を据えて
無謀なほど体当たり
無防備な君を目の前にするとふれることさえ悪い気がして
いつもなかなかうまく近づけない
遠くから見てるだけ
悲しい恋さ
初恋に揺れる僕は悲しい年ごろさ

ハイエナみたいな目つきで実は恋に臆病になっていた
ハイエナどころかウサギの目つき
真っ赤な瞳で僕は目が腐るほど君を見つめていた
どうすりゃ君が好きになってくれるか考えてた
その方法を君から盗もうとしてた
あらゆる角度からあらゆる目線であらゆる作戦使ってみたよ
でも君は自由すぎて照準も絞れない 銃も役に立たない
あとはただ体でぶつかっていくしかない 本当億劫だ 専門外だ 恋は苦手だ…
さすがのスナイパーもお手上げだ 銃が効かないなら。

2008/11/28 (Fri)

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