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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3199] 二人のパズル
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


いつの間にかパズルは完成しているよ
君が願ったとおりにパズルは繋がるよ

永遠に散らばらない
人生というパズルが

君だけのパズルが完成しているよ
淋しいくらいこわいくらい切ないけど
パズルは夕暮れの入れに染まってやがてすべてステキな絵になる

人生という絵になるよ
だから泣かないで泣かないで

二人の手で最後の愛のピースはめよう
はめたら逝こう
一緒に 一緒に逝こう 一人にはしないよ
死というピースもこわくないから

今 終わりにしよう
頑張ったね お互いに
悪くはないさ
悪くはないさ
僕らはただ運命のままに生きただけ
それで正しいんだ
それで正しいんだ

きっと僕らは

暮色に染まった空が手を振る
さあ ゆこう
痛くない
ただ安らかに眠るだけ
あっち逝ったらまた話そう 遊ぼう 毎日 楽しく過ごそう

そう生きていたときのことなんかなにもかも忘れて
愛すことだけ考えよう
もうその後は
もうその後の事はすべて僕もわからないが
きっと大丈夫
僕には君
君には僕がいるから
きっと平気さ

だってこんなに最後に見る世界がきれいだもの
だめなはずなんかないさ
大丈夫じゃないはずなんかないさ

だろ?ガール
天へと続く滑走路
走っていこう
今 まとわりつくすべて亡者の手もすべてなぎ払って
逝こう ゆこう 逝こう

夕暮れみたいなきれいな世界へ 二人でゆこう

今 今 今

僕らは何度も薄れてく景色をうらやんだ
だけれどいいんだって目を閉じた

その後は誰もなにも知らない
きっと二人は
きっと二人は

そのあとはわからないから何も言わない 何も言えない。

2008/11/29 (Sat)

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