詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
だんだん少しずつ消えてく日々
残りわずかになる命の期限
生きられる時間
気がつけばあっという間になにを言おうとも歳をとり人はやがて燃え尽きてく
まるでロウソクが溶けて小さくなるように命はいつかなくなる
生きた時間も 今という時間も
記憶も 全て 全て
たった一瞬で…
君が見守る代わりに僕は群がる欲望と闘って
生きているあいだはずっとつまらなくても繰り返してく
自信だけは有り余ってるから
笑顔は心から消えることはない
ときには命のロウソクが揺れてしまう
そんなときもなくもないけれど
裏を返せばそれは生きているからだ
今 確かに生きているからだ
だから命は揺れる
生きているから
脈打ちながら
おなじリズムで
時々 リズムは乱れるけどそんなには変わらない
生きている音
今日も胸に手をあてれば聞こえる
大丈夫 くたばるまでは生きていられる
僕は僕のまま
僕のつとめを果たしながら
僕としてやがて命つきるまで
揺れる ふるえる心
走る 飛ばす 駆け上がる 暴れる 笑いまくる まわる生活
命の炎が完全に燃え尽きるまで
そんな連鎖はいつまでも続いてく
人が生きる人生の長さだけロウソクの長さも決まる
だから人によって違うけど僕のロウソクはどのくらいだろう
それは知りたくてもわからない永遠のナゾ
いつまでも未解決の僕の迷宮入り事件
…
ただ表面上
人間は生まれてからいつか死ぬって事だけはわかってる わかってる
悲しいくらい
切ないほどに
痛みは心をひた走る。
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