詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
常識からはなれて
不思議なことやちょっと奇想天外な事をするということは
1+1=を2にも3にもするって事だ それが目に見えない何かを認めることにもつながる
1+1だからといって必ずしも1じゃない事 常識にはばまれたこの世界じゃ異常だと思われちゃうから貴重だよ
そんな気持ちは竜巻のようにとぐろを巻いて僕を巻き込む
まるで 見えないもの信じるように抱きしめるように大事なものはいつでもそばにある
熱い想いとともに
その隣で強くたくましく光り輝いてる
悲しい世界もあればその近くに輝かしい世界もある
そんな事 おなじ世界なのにみんなおなじ幸せは味わえない
それこそが常識がつくり出す摩訶不思議
ハテナの穴なんだよ
それのせいで人はいつも常識か 非常識か迷ってる
笑ってる顔とは裏腹に頭の片隅で笑えない現実が広がる
焦っていないように見せてるだけで実は焦っている
常識なんてそんなもんだ
限界がすぐにきてしまう
不思議な事などそれよりずっと通用しない
人はやはり理想よりも現実を見つめ非常識な不思議よりも起こるべき現状に目を向けるべきだ
そんな風に思うしかない今が悲しい
そんな風に考える自分がばからしい
そしてそうまでして手に入れた信頼がそこまでいいものだとは思えず僕はやはり現実というものを好きになれない
夢や不思議な事のほうがいいのは現実ではないから当然夢心地だけれど
そんな気持ちにひたっているときが一番安らぐから
生々しい現実よりもむしろぼんやりした夢のほうが僕はずっと愛せる
「僕は、夢をみるのが好きなんです」
そうこたえただけでひっぱたかれるのは目に見えてわかるけど
それでも夢みることやめられない
現実の苦しみ一時的に忘れるため夢をみる 傷を癒すように
それは自分への正式な治療だから夢からは抜け出せない。
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