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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3237] しおりがとどめた記憶
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕はまだ生き途中
この長い旅の途中
まだ始まったばかりだ 毎日つける日記はまだ一冊も終わってない

自棄になって イラだつことばかり僕を困らせる
日々山積みになっていく いくつもの不安やゴタゴタがそろそろイヤになってきた
はじめはそんなの簡単だ!やってやるよってほざいてたのに
そんな言葉も今では鼻を高くして大きな声では言えないね

しおりがとどめた記憶
あの日、はさんだページのまま記憶はそこで途切れてる
まだ読んでない先のページはわからない
だから途切れてる
死んじゃったらそのまま途切れたままさ
記憶は不便でおおまかな内容は記憶できても小さな出来事は記憶するのが難しい
自分の記憶に頼るしかない
読んだ本のページの中に並んだ言葉のひとつひとつまではしるしをつけない限りしおりだけじゃ記憶を頼りに読み始めるよりない

僕の頭のうえで回るふしぎ はてなが増えてく
あなたの頭のうえにはいつも退屈で頑固な常識があるから

僕にはその常識 壊せない
でも僕がもう一人いればあなたの味方する人とキミで二人僕にも味方がついて二対一でちょうどいいね
喧嘩両成敗で打ち消しあうのかな
はじけるかな

口げんかじゃ勝てやしないから
それだけの力や
常識を上回る何か
僕には話せない
話してもあなたはその常識を理由に打ち消してしまう
なんと常識とは目障りでジャマくさいものだな

それを反せば頭がおかしいと言われるし
それを愛してると言ってみればちやほやそりゃされるわな
でもそんな常識なんて本当は嫌いなんだ
すべての僕が消えてしまう 確かにあなたの言うことはなにもかも理にかなっていて素晴らしいんだろう
だけどそれだけに嫌みに思えてしまう
もうすべてが消えればいい
僕とあなたの考え そのストック
すべての思いがあまりに違いすぎて悲しい

2008/12/06 (Sat)

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