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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3248] 月と太陽 その後
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

この気持ちをもし言葉で表すとしたら月は見上げられないから見下ろすしかない だから見下してるわけじゃないんだよ
心を落ち着けて 波を一定にしよう そしたら話し出せる

いつか昔 君が太陽で僕が月だと話したろ
おさらいで語るなら君って太陽は僕という月の導き手だって事
伝わった意味が違うならごめんなさい

月は見上げられないし見上げるものがない見上げる先には宇宙しかない僕も見上げられない
ただ見下ろしてただ見下ろして
君を見守るだけにしよう
君を見守るだけにとどまる
光と影 今日と明日
その合間を縫うように 僕は影になること選んだだけ
波縫いなのか
時々姿を隠してはかと思ったらいきなし姿をあらわす
小動物みたいな君
なんだっけ
あの動物
オコジョだっけ

しっぽ振ったって
僕は君のところは行けないよ もうこの世の一員ではないし
君にちょっと傾いてんだ 十六夜も十五夜もいつでも宇宙ウサギと一緒に餅をついて待っている 待っている
君がこっちの世界にこれるまで

恥ずかしいから悲しくなるから
そんな見つめないで
いいね君は 見上げられて
ごめんね
それは言わない約束だったね
早速ああ破ってしまった
逢えるって神様の言葉やさしさからのうそに感じても

月と太陽 その二つ
いや二人だけはいつまでも離れられない
この世で最もお熱く対照的な二人
でも馬が合うんだ

丸いだけなら熱い冷たい関係なく愛はつくれる 描けるよ
いくつもの想像が生み出したもの ひとつひとつクレーターから拾い上げて
光に透かして見てみた
それはまことにきれいだった
宇宙服は少しきついけど
そんなよたばなしやめにしてそろそろこっちに来ないか? 本当はそう思ってるけど
それは君の余りの時間消してしまうから言わないよ
だって僕は無口な月だから 言葉を発する口さえ無いもの。

2008/12/06 (Sat)

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