詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
月はいつでも僕ら照らしている
さびしい窓辺にも月はたずねてきて話しかけてくる
さびしい思いをしている人たちに月が寄り添って子供大人関係なく月はその光分けてくれる
実はその光は月の長い長い寿命を削って与えている光だから
やがて月は人間たちに光を与えすぎたから
人間たち人類が滅びたあとの話したが月も永久に眠る
月はそれでも長い長い年月の中で人を照らすために 自分の命を少しずつ削るよ
月だってもっと生きれるのに わずかとはいえ大損害だ
でも月は人間とは違っていつも人間や全ての生き物のそば
何も言わず寄り添って寄り合ってそのあたたかい光を分ける
今夜も太陽に変わって夜は月が空を警備
夜更かしの鳥たちが月の真ん前を飛び交ってる それを眺めて月は微笑んでる
でも近くに見えるだけで月はずっと遠くはるかな宇宙の中
鳥はいいな
僕ももし飛べたら月に話しかけに行くのに…
遠いあこがれ
ロマンスはロマンスのままで地上から空を見上げるだけで
月は僕にだけ話しかける
キミは今 キミは今
幸せですか?と
迷わず僕はこたえる
ええ、あなたがいるから
そして自分より大事な僕以外の人に出会えたもんだから
幸せですよ、と笑って言った
月はいつまでも微笑んでる 微笑んでた
僕の話聞いたから安心したように月も眠る
そんな夜
僕も話聞いてもらったから安心したように眠る
三日月型のハンモック
ゆらゆら 夢の中 夢心地 この世は楽園
月がおしえてくれたの
月は何も私はおしえてないよって笑っていたけど
まあ ご謙遜を、と僕も笑い返した夜
大好きな人よりあなたと過ごしたいくつもの夜のほうが多いねって言ったら
いいや、これからはあの人を大事にしなさい
やさしい声で月はつぶやいた 風に流された声
それ以来月は僕にしゃべりかけない ただの月に戻ったよ。
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