詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
制服が似合わない僕は君に恋をしてた
懐かしい話さ
今思えばまるで昔話みたいに人事だね
恥ずかしい話さ
会話もしたことはないしもともと無口な僕だから話を自分から切り出せるわけもなく
とうとう最後までいえずにサヨナラ
校舎に続く長い長い坂道を下るとき 少し振り返って卒業証書を手にお辞儀した
胸の中には君のあの笑顔が浮かんだ
サヨナラ 青春 別に大したことはなかったけど
僕の若き頃
二度とかえらない青春
だからちょっくら足をはこぶ
でも懐かしい思い出はあのがれきの下
取り壊された青春
初恋ダイヤリー
ひらけばメロディーが鳴るオルゴールみたいにアルバムを見ればイメージはできるけど
そんなの気休めさ
日が沈む景色
僕を包む オレンジ
ああ(ああ)
あの日に帰りたい
もう一度やり直したい
あの日に帰りたい
帰ってキミに思い伝えたい
こぼれた涙がもうかえらぬ日々を 時間を 伝えてるけど
そんなの無視してただ帰りたい 帰りたい 繰り返す僕
新しい思い出や楽しい記憶なんてつくっていくほど僕の心は広くないし
青春のあの日に閉じこめられた心
時間はあの日のまま止まってるよ
制服が似合わない僕は君に恋をしてた
懐かしい話さ
今思えばまるで昔話みたいに人事だね
恥ずかしい話さ
まったくその通りだよ
友人に話してきかす
初恋ダイヤリー
甘酸っぱすぎる思い出。
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