詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][得票][編集] |
天使と悪魔の狭間を土足で歩く僕は堕天使
落ちた涙 拭いもせずに ただまっすぐ行く宛もなくさまよう
旅人を気取ったり
旅に出るつもりじゃなかった
ただ始まってしまった人生という突然の旅
勝手な思い 一つのせいで
欲望の産物さ!
そのくせ等の親たちは
責任もって抱きしめて行く末を見守っていてくれ、僕の人生!
笑いもしないのな
親たちよ!
育児放棄か!
まったく最初から最後まで勝手なのな!
ああ
旅に出るつもりじゃなかった
旅に出るつもりじゃなかった
旅に出るつもりじゃなかった
旅に出るつもりじゃなかった
旅に出るつもりじゃなかった
でも
旅な出てみていいこともあった
だから感謝と憎悪は今のところ隣り合うどちらが前に出ることもなく同じ位置にそろう その率は紙一重
ああ
旅に出るつもりじゃなかった
けれど
旅もまたいいもんだな
僕はあいつらの分まで幸せになってやる
皮肉にもあいつらが勝手に現実へと蹴り飛ばし始まらせた命の旅の中で誓うとは 誓うとは
ああ
それでも旅に出るつもりじゃなかった
それだけは
変わらない
いつまでも
いつまでも
過去と未来
そして現在
迫りくる 時間 その期限
不安 安堵
その狭間で踊る日々は続く めまいがするくらいせわしく続く
笑いと涙の茶番は続く。
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