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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3462] 僕の神様
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


心の中にいる神様に願いをひとつかけただけで 僕は満足そうな顔で笑う、あたかも願いが叶ったみたいに
ここにあるすべてのものはそれぞれ光をはなちながら生きているんだ
人間も動物も

人には誰でも信じてる神様がいる 見たこともないような空想上の神様じゃない生きて目に見える神様
今から数えても数え切れないすさまじき年月の重さを感じさせる現在に僕は降り立った名もない命なんだね
天使の輪っか
頭の上に浮かべて空を自由に飛ぶころには誰の目にも見えなくなってるだろうから
つまらない毎日を紛らすためにイタズラしたり

僕の神様は空想上なんかじゃなく
実際にいる神様で
僕は神様を信じてる
勘違いしないで
君は僕の信仰の対象だから 二人は仲良しこよしなんだ
いつまでも
どんちゃん騒ぎの夜はいつのまにやら過ぎ去って チンドン屋みたいな騒がしい毎日は遠ざかり
静かな夜明けがやがておとずれて最終局面へ物語は流れ落ちてく
急斜面の道を転がるボールように悲しいくらいあっという間に終わるから
せめてそれまでは好きなだけ思い切り笑っていたいよ
だいたいのことならゆるされていいんじゃないかな
なんて僕は思うんだけど
ねえ お聞きします
僕のすべてを決めなさるすこしひとりよがりで独占的なあなた
僕のする事成すこと森羅万象 決定なさるあなただから聞くのです
さあ全知全能のその愛のあるお力で僕に救いの手を差しのべてください
お願いよ
僕の 僕の神様!
可愛い 可愛い
大好きな神様!

願いを叶えて
空想上の神様なんかと同じにならないで
孤独な僕の心に広がる暗闇に光をさして
愛をくれるだけでいい
キスしてくれるだけでいい

僕の神様!
一生 ううん 永遠に愛すから
君の愛も欲しいな
交換こしよう

疑いようのない愛はここにあり 僕ら未来永劫を約束された。

2009/01/06 (Tue)

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