詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
三途の川のほとりで女の子が石を積む
何度積み上げても途中で最後の石を女の子が積み上げるのに鬼が来て石のタワーを倒していくよ
笑いながら
笑いながら
なんかムカつくな
僕の会社の先輩みたい
だとしたら三途の川は会社で僕は石を延々積み続ける小さく幼い無垢な平社員で子供
僕は業績という石や努力という石のタワーを完璧主義者の鬼の先輩に倒される
ちりも積もれば山となる前に崩される
もはやもう全て信じられません
三途の川なんか
もう居たくないのに
鬼がうろちょろしてるしここから抜け出したら明日の生活ままならないし
路傍にさまよい生活保護で生きるしかないし…
人生捨てるわけにいかないから
三途の川でもうしばらくは辛抱しなくちゃ
じいさん
ばあさんになるまで
せめて自分では自分を認めてあげたい
信じたい
どうせという言葉にさらにどうせという言葉を上乗せして
明日もネガティブに
でも強くたくましくなるよ
無理に笑わない
無理にからだ動かさない
無理しない程度に世の中からにらまれても
なにされても
僕は負けないぜ
僕を強くする原動力はいつでも自分を信じる心 その気持ちなんだと思う
今日も泣きながら石を積む
倒されても倒されても石を積む
いつか鬼をギャフンと言わせてやる
鬼をこえてやる
いつか業績を上げられると思うから
僕はもう負けないと力強く力強く思うから
握りしめる拳を夕陽にかざして自分に誓うんだ。
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